はじめに:フードロス問題とは?
先週は、にしはらグループ本社の駐車場でフードロス問題に向き合っていらっしゃる「サルベジー」さんのマルシェが開催されました。 フードロス問題とは? フードロス問題とは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のことです。 日本では、1年間の食品ロス量は年間612万トンに及びます。 これは東京ドーム5杯分とほぼ同じ量。日本人1人当たり、お茶碗1杯分のごはんの量が毎日捨てられている計算になります。(農水省HP) この食品ロスの原因としては、商品の大量陳列や外観品質基準の厳しさなどが挙げられます。 たとえば、はじかれ野菜。 はじかれ野菜とは、形や大きさ、色などの規格外であるために市場に出荷されない野菜のことです。 これらの野菜は品質や味に問題がなくても、見た目の基準を満たさないために廃棄されることが一般的なんですね… この問題は、食品ロスと密接に関連しており、無駄な資源の消費や環境負荷の増大にもつながっています。 そんな食品ロス問題の解決を目指すさまざまな団体やプロジェクトが、これらの野菜を有効活用しようとしています。 身近でのそんな存在が、三島市で展開されている「サルベジー」さん。
サルベジーのミッション
「サルベジー」さんは、三島市で若手農家集団「のうみんず」さんと連携して、 形や大きさ、傷などの理由で選別されたり、他の産地との出荷価格競争に敗れて市場に出されなかった「はじかれ野菜」の有効活用を目的とした活動をおこなっています。 岡本雅世さんが代表を務めるサルベジーさんの主な目的は、食品ロス問題への意識を高めること。 そのため、三島市の農業を支援し、地域の魅力を広めるために、さまざまなイベントを企画しています。 例えば、「はじかれ野菜の詰め放題イベント」や「収穫体験イベント」など参加者が直接野菜に触れ、その価値を感じることができる活動。 規格外野菜を使った素敵な商品開発もされています。 サルベジーさんによるこれらの活動は、地域で生きる、食べる、楽しむことの大切さを、 参加者や地域住民に伝え、共有する機会を提供しています。 フードロス問題への意識を高めながら、地域の農業を支援し、三島市の魅力を広めることを目指していらっしゃるんです。
かつ銀の取り組み紹介
かつ銀でもフードロスをなくしたり、はじかれ野菜を救うプロジェクトを定期的に開催しています。 例えば、コロナ禍の中では外食からの購買がなくなってしまった農家さんが野菜を廃棄しなければならなくなったとJAさんから聞き、 お店のお客さまと「廃棄野菜を救え!ダイコン大収穫祭 体験」を行いました。 参加費は全て農家さんにお渡しして、私たちは圃場にテントを作りおにぎりとダイコンをたっぷり使った豚汁をご用意して 大根掘りに完全に集中できるように準備を整え、 手作りのバーニャカウダソースを用意して、お子さんが掘りたてのダイコンをバーニャカウダで食べられるようにしました。 コロナ禍からの回復期だったので、少しでも明るいイベントにしたかったのですが、参加したお子さんはみなどろんこになりながら心から笑って参加して下さいました。
これからできること
今回にしはらグループでは、ちょっとだけ活動のお手伝いをさせて頂き、 マルシェの開催場所を協力させて頂きました。 引き続き、少しでもフードロスがなくなったりはじかれ野菜を救えるように、 イベントとして向き合ったり、サルベジーさんとのコラボもさせていただけたら幸せです。 素敵な機会を、ありがとうございました!