とんかつ屋が解説する、「三元豚って何でよく聞くの?」
はじめに
先日「三元豚って、なんであんなによく聞くの?」「おいしいってこと?」と質問をいただきました。
確かに三元豚ってよく聞きますよね。
お肉屋さんだったり、とんかつやトンテキのお店でも名前にすることが多いと思います。
そのわりにどんな意味か知らなかったり、どういう風においしいか説明されたことはないんじゃないでしょうか?
今日は三元豚について解説をさせていただきます。
ちなみに、かつ銀では三元豚をベースにしたオリジナルの銘柄豚「銀丸三玄麦豚」を仕入れています!
三元豚とは
- 三元豚の定義と特徴
三元豚とは、美味しさを求めた長年の試行錯誤から生まれた、3品種を掛け合わせた豚肉のことです。
現在の代表的な三元豚は、3つの純粋種「ランドレース」「ヨークシャー」「デュロック」の組み合わせです。
単一種だと強みと弱みに偏りが出てしまうため、それぞれの良さを掛け合わせるために三種交配をしているんですね。
- 一般的な豚肉との違い
「じゃあ三元豚ではないのってどんな豚?」って思われるんじゃないでしょうか?
たとえば単一種だけで育てられた豚や、交配品種の管理があまりしっかりされていない豚などがこれに当たります。
単一種は時間をかけて育てる、高級品種があったりします。
鹿児島の黒豚は「バークシャー種」の純粋種。
沖縄のアグー豚なども在来種の黒豚です。
生育がゆっくりなため、あまりたくさん育てられなかったりします。
- 三元豚が高品質な肉質を実現する理由
三元豚は、三品種の強みを掛け合わせるような交配になります。
この3種のいいとこ取りになるので、高品質な肉質になるんですね。
「ランドレース」
デンマーク原産。健康的な赤身が多くなり、病気などにも強く元気よく育つ。
「ヨークシャー」
イギリス原産。赤身と脂身のバランスが良い。特に中ヨークシャーはお肉のきめが細やかで、肉質が柔らかい。
「デュロック」
アメリカ原産。肉質がよく、お肉にきれいなサシ(霜降り)が入ってくる。
かつ銀オリジナル銘柄豚「銀丸三玄麦豚」について
- 「銀丸三玄麦豚」の由来と特徴
かつ銀のお肉はオリジナルの銘柄豚、「銀丸三玄麦豚」。
三元豚をベースに、独自の育成方法で育てられています。
- 麦の配合比率の高い特別な飼料
「銀丸三玄麦豚」を育てる飼料の特徴は、麦が豊かな特別な飼料。
大自然の中で熟練の職人が向き合って育てることで、赤身のきめが細かく、旨味が強いお肉に育ってくれます。
- とんかつに最適な脂の残し方
とんかつでおいしいのは、赤身とともにロースの脂の部分。
一番美味しいバランスを求めて、何度も生産者さんと試行錯誤を続けました。
「銀丸三玄麦豚」は、かつ銀のためだけに育ててくれているので、背中の脂部分をとんかつが一番美味しくなるように丁寧に残してパッキングをしてくれる、「とんかつ専用」に磨き上げたお肉です。
- 安心のトレーサピリティー
生産をお願いしているアランさんの農場は、高度に近代化された最先端の農場。
安心、安全性を大切に、トレーサピリティーがしっかりと構築されています。
そんな「銀丸三玄麦豚」を一番美味しく試すには…
そんな「銀丸三玄麦豚」を一番美味しく食べるには、「極レアとんかつ」がおすすめです!
お肉の赤身と脂のバランス、豊かさや旨みを感じるていただくために、
かなり厚く用意したお肉を、低温でじっくりと一晩加熱して驚きの柔らかさに仕上げました。
仕上げには、香りが美しい特別な菜種油で短くカラッと揚げています。
ぜひお試しください!